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岡山まつり~裸まつりで福男をめざせ!奇祭・西大寺会陽2009レポート [イベント]

日本には、「日本三大奇祭」というものがあるといいます。
しかし、その定義はあやふやで、人によって「この3つ」は異なるようです。いわば、名乗ったもの勝ち。
WEBで検索した限りでも、男鹿・なまはげ/諏訪大社・御柱祭/富士吉田・火祭/島田・帯祭/国府宮・裸祭などが挙げられていますが、そのうちの一つが岡山・西大寺会陽(さいだいじえよう)です。

この西大寺会陽、別名を「はだか祭」といいます。
簡単にいうと、はだかの男たちが、宝木(しんぎ)と呼ばれる木の束を奪い合う祭です。
宝木を手に入れた人には、その年の福が授かるといわれます。
この祭は、室町時代(1510年)にはじまり、今年で500回を数える伝統的なもので、毎年多くの参加者・観覧者でにぎわいます。

私は、今回が初観覧。
臨時列車に乗って、JR西大寺駅から10分ほど歩くと、遠くから「わっしょい!」の掛け声が聞こえてきます。この声の主は、もちろん「はだか」たち。
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この祭の魅力は、なんといっても「はだか」の徹底ぶり。
会場である西大寺観音周辺では、深夜0時の宝木投下の何時間も前から、ふんどし一丁のはだかの男たちが「わっしょい!」の掛け声とともに駆け回っています。
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会社単位で参加する人、会陽のために結成された組、友人同士など、いろいろな集団が、まるでレース前の競馬のパドックのように観覧者の前に現れるのです。
海外からのグループ、明らかに酔っ払ってにやにやしているグループから(飲酒は禁止)、貫禄を感じさせる眼光鋭いグループまでさまざまです。

警備員のアナウンスも
 「はだかが通ります。よけてください」
 「門を通れるのは、はだかのみです」
老いも若きも、みんなまとめて「はだか」と呼ばれます。

最初は、「うわっ、本当に裸!」とびっくりするのですが、少しすると感覚が麻痺してきて、「また裸かあ」と思うようになるから、人間って不思議です。

駆け抜けるはだかたちをながめつつ、多くの屋台が立ち並ぶ参道を抜けると、西大寺観音境内への入口「仁王門」、そして、右側に「西門」への入口が見えてきます。
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西門から境内に入ると、会場はすでに午後11時半の時点で人でいっぱい!
席には有料席と無料席があり、有料席は高いものは5000円!
私は、観覧者たちの頭の間から、宝木争奪戦をながめることに。

さて、祭の流れは以下の通りです。
午後6時20分:少年はだか祭り
 午後9時:会陽冬花火。境内では、女性グループによる会陽太鼓
 午後11時ごろ:境内に裸になった人々が集まりはじめる。
 夜12時:皆が本堂に集まり、すべての明かりが消され御福窓から宝木が投げ入れられる。
 クライマックスの宝木の争奪戦を制して手に入れた者は「福男」と呼ばれ、その年の幸福が約束される。

午後11時40分ごろになると、警報アナウンスが流れました。
「はだかが倒れています。至急救助に向かってください」
どうやらこの祭、毎年事故がつきものだそうで、時には死者もでるとのこと。その後も、数回同様のアナウンスがありました。
「無事救助されました」という放送があると、場内からは拍手が。
構図としては、「はだかは寒い→寒いから酒を飲む→飲むから喧嘩や事故が起こる」ということのようです。

午後11時55分、「宝木投下5分前」のアナウンスが流れ、はだかたちが色めき立ちます。
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そして深夜0時。境内の照明が消され、写真のフラッシュが一気に焚かれます。
宝木がいつ投下されたのか、遠くからはわかりませんが、はだかたちがもみ合う姿が見えます。
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2本の宝木は強い香を焚きしめられているため、はだかたちは香りを頼りに争奪戦を行います。
しかも、宝木にはダミーのような枝木の束も存在し、同じ香りがするので惑わされてしまいます。
最終的に宝木は仁王門の先まで運ばなくてはならないので、いったん手に入れても、仁王門周辺の争奪戦で敗れることも。
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熱気で湯気まで見えるこの争奪戦も、迫力があります。
祭のあと、はだかたちもくたびれた様子。
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今年の福男は、岡山市の2グループの方がた。
奉賛会発表によると、参加したはだかは9,000人。観覧者は30,000人にものぼりました。
山陽新聞WEB NEWS→http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2009/02/21/2009022123243241000.html
(動画も見られます)

では、祭に参加するにはどうしたら良いのでしょうか?
西大寺会陽奉賛会WEBサイト→http://www.optic.or.jp/saidaijicci//eyo.htmによると、つぎの通り。
・衣服を脱いで、ふんどし姿になって境内に入れば参加できます。
・お酒を飲んでいる人、入れ墨をした人、座敷用の足袋以外の履物を履いている人は参加できません。
・ふんどし・座敷用の足袋は西大寺観音院周辺の商店街で販売しており、有料の荷物預かり所で着替えることができます。
ふんどしは1,000円~3,000円。足袋は1,000円程度です。
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写真は、3,000円のふんどし。しっかりした素材で、かなり長いです。
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開始前に身体を清めるため水の中を走り、水を浴びるため、かなり冷えます。終了後はしっかり体を温めましょう。

一方、観覧のポイントをまとめると、以下の通りです。
・移動は電車・バスなど公共交通機関で。会場周辺には駐車場があるものの、大変な混雑。JR赤穂線・西大寺駅からは徒歩10分程度。臨時列車も多数。
・ゆっくり確実に見るなら有料観覧席で。
・外は気温4度。防寒はしっかりと!特に足先が冷えます。
ちなみに、2010年からは、宝木投下時間が午後10時に繰り上がる予定です。

奇祭の名に恥じない、はだかの迫力を感じた西大寺会陽でした。

※祭の由来等は、こちらをご覧ください。
岡山市WEBサイト→http://www.city.okayama.okayama.jp/saidaiji/guide/eyo/eyo.htm
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コメント 8

ハムニ

>もちろん「はだか」たち。
>「はだかが通ります。よけてください」
>はだかたちが色めき立ちます。
>はだかたちがもみ合う姿が
>はだかたちは香りを頼りに争奪戦を行います。
>はだかたちもくたびれた様子。

ドキュメントの威力でしょうか・・・描写を読んでいて、しだいに
「はだかたち」がかわいく思えてきました(あ、今変換したら肌形、と、これもまあまちがっちゃいませんか)。

でも、わたしも最近運動帰りにじろじろ見られるので何かな?とおもうと、体中から湯気が出てたりします。はだかシンパシーです。
あんがい裸のほうがカゼひかないんじゃないかとおもったり。(下着も、この季節でもドライなんかのほうが、屋外だと筋肉の発熱でさっさと乾くので、綿の下着なんかよりも暖かかったりするんですよね。裸なら言わずもがなです。)
by ハムニ (2009-02-22 19:01) 

kirakira

ハムニさん

はだかをフューチャーしていただきありがとうございます。
そうそう、なんだかかわいらしいですよね。
はだかになれば人間、みんな平等だな、と。
はだかシンパシー…
冬は、運動すると湯気が出るんですか!知らなかった。
靴下なんかでも、指が分かれていない従来のやつは、指の間に汗をかくから冷えやすいって、聞いたことがあります。
あれと同じ原理ですかね。でも、素足は寒いや・・・
来年はぜひ参戦を!
by kirakira (2009-02-23 00:16) 

ちょんまげ侍金四郎

ちょうどテレビのニュースでやってましたので、一緒にいた女房殿に「すごいね三大奇祭なんだ」と話をふったんですが、ほとんど興味なさげでした(笑)
「後の二つってなんだろう」って、そっちに話題が移っちゃいました(笑)
>名乗ったもの勝ち
いいですねぇ、ある意味なんか日本的ではないところが素敵です(笑)
by ちょんまげ侍金四郎 (2009-02-23 08:42) 

kirakira

ちょんまげ侍金四郎さま

興味なさげっていうのが面白いです(笑)
私の周りできいたところだと、地元の方ほど「見に行ったことがない」という人が多かったです。テレビでは見るけど、実際には・・・というのが多いようです。
三大奇祭をしらべたときに、三大〇〇をまとめたサイトがあって、勉強になりました。
三名園もあるし、岡山がんばってます!
by kirakira (2009-02-23 17:20) 

歯医者さん

すごいですねっ。
はだか、はだかのオンパレード。
写真を拝見していると、服を着ている警官の方が違和感を感じますw
そして、冬に裸なのに見てて若干蒸し暑い。。。奇祭ですねぇw
”歯医者さん”としては、寒さ&戦いで歯を喰いしばり、歯が悪くならないように、祈るばかりです。

by 歯医者さん (2009-02-24 15:18) 

kirakira

歯医者さんさま

訪問していただき、ありがとうございます!
まさにはだかがパレード中でした。
そう、多数が少数を圧倒する、というか、服を着るという常識すらはだかたちが塗り替えてしまう勢いでしたよ。
はだかたちから湯気がのぼる光景は、ちょっとおもしろかったです。
はだかたちの歯の心配までしていただき、ありがとうございます♪
きっと、階段から転げ落ちた人の中には、歯が折れた人もいるんだろうなあと思います。
ぜひ一度、生でご観覧くださいませ!
by kirakira (2009-02-24 23:19) 

はなぴよ

電車の中で読んだ事をやや後悔しています(笑)。老いも若きもみな『はだか』と呼ばれている、というくだりで軽くツボに触れ、『はだか』に慣れたというくだりの『また裸かぁ』の言葉から『はだかが倒れています』の警報と『無事救出』のアナウンスがあると拍手が起こったというあたりでツボを連打され、堪え切れず、人もまばらな電車内に『ふがっふがっ』と不気味な鼻音を響かせてしまいました。私はリアルタイムで『はだか祭』を見た事はないのだけど、なかなか面白い祭なんですなぁ♪
by はなぴよ (2009-03-01 21:18) 

kirakira

はなぴよちゃん

あっははは。
このコメントを読んで、家で読んでいてよかったと安心しています。
ふがふがってなったら恥ずかしいから、ほら・・・
地元の方ほど、生で「はだかたち」を見た人は少ないということが、今回いろんな人に聞いてみて、よくわかりました。
救出されたはだかは、目が覚めた時にさぞ恥ずかしかったろうね。
来年はぜひ生はだかたちを見ることをおすすめします。
by kirakira (2009-03-02 14:06) 

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